【それ過剰適応かも!】空気を読みすぎる子どもの対応方法と気持ちをまとめて紹介!
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「うちの子、聞き分けが良すぎて逆に心配…」「この子、お友達に合わせてばかりで、自分の意見を言わないなぁ…」そんな風に、子どもの「いい子すぎる姿」にふと違和感を持ったことはありませんか?
園や学校でトラブルがなく、空気を読んで波風立てずに過ごせている。それは安心な反面、実は自分の「好き・嫌い」を飲み込んで、200%の力で「正解」を演じ続けている「過剰適応」という状態かもしれません。
外で「いい子」の仮面を被ってフルパワーで走っている分、家に帰るとスイッチが切れたように荒れたり、動けなくなったり……。それは育て方のせいではなく、あの子の心の電池が切れてしまっているSOSのサインかもしれませんね。
今回は、本田秀夫先生の視点を借りて、頑張りすぎちゃう子どもの気持ちと、お家でできる具体的な対応をサクッとまとめました。完璧な適応よりも、子どもが「自分らしく」いられる時間を作ってあげましょう!
毎日一生懸命なあなたと子どもが、少しでも気持ちが楽になるヒントにつながったら嬉しいです。
この記事では書籍「マンガでわかる 発達障害の子どもたち(本田秀夫先生)」を参考に執筆しています。

この10分の時間で、私と一緒に理解を深め、知識をアップデートしていきませんか?
○過剰適応とは?
○過剰適応の子どもの行動と気持ちについて
○過剰適応の子どもが無理なく自分らしくいれるための対処対策
この記事を読むと、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもで、「あれ?なんかうちの子、空気読みすぎてない?」「家に帰ってくるとかんしゃく(もしくは疲労感)がすごいんです」というギャップの理由がわかり、困っているあなたが今日から実践できる対処対策の方法、関わり方の気づきを得られますよ!
過剰適応とは自分の気持ちを隠して相手を優先してしまうこと
過剰適応とは、本当はやりたいことがあるのに、自分に求められている社会的な役割を果たそうとして、必要以上に頑張りすぎてしまうこと。
過剰適応は、周りに人がいると起こりやすい。
自分が「どうしたいか」という気持ちよりも、常に自分は周りに対して「どうすべきか」を考える傾向があります。常に先生や友達の顔色を伺い、相手が喜びそうな行動をとり、自分が相手との人間関係を円滑に保てることを優先してしまうのですね。
このような行動が習慣になっていることに加えて、習慣になってしまったがゆえに、「どうすべきかはわかるけれど、自分が本当はどうしたいのか」がよくわからなくなることも傾向としてあるでしょう。
この先は、書籍「マンガでわかる 発達障害の子どもたち(本田秀夫先生)」のケースをもとに解説していきます。
過剰適応の子どもの行動と気持ち
自分の意見を言わず周りに合わしてしまう子ども
ASD傾向でお友だちに自分の意見が言えない女の子

学校から帰ってきたら好きなアイドルのDVDを見ようと考えている女の子。でもお友だちからの突然の誘い。女の子はすぐに「いいよ」と答えてしまう。本当はアイドルのDVDが見たかったのに、「これから予定があるんだ、ごめんね」などと断ることができなかった…。自分の好きなものも好きと言えないというパターンの事例ですね。
こんなとき過剰適応の子どもが思っていること
人間関係に波風を立てないように、お友だちのペースに自分を消して合わせる。集団の中でトラブルを起こさず、一見するとお友だちと仲良く放課後まで過ごせているように見えます。でも、実は「自分のやりたいこと」を後回しにして、100%相手のペースに合わせてしまっている状態です。
「何食べたい?」「何して遊ぶ?」という問いに「何でもいいよ」と答え続けたり、嫌なことを言われても笑って受け流したり…。無理をして「周りから浮かない自分」を作り上げているのです。
頼りになる優等生が突然不登校に
ASD傾向で周りの期待に応えようと頑張りすぎてしまう男の子

人間関係も良好、クラブ活動でも熱心に活動。クラスの中心で学級委員も任され断れない男の子。「自分がやりたいから」ではなく「先生に頼まれたから」と相手視点で物事を考え引き受けてしまう。次第に全てを両立することは難しく学校に行けなくなってしまった。自分のペースやスタイルをあまり表に出さず、周囲に適応していこうとしていっぱいいっぱいになってしまったパターンの事例。

本田先生は、これまで問題なく過ごしていた子が突然学校に行けなくなることを「突然不登校」と表現されています。
こんなとき過剰適応の子どもが思っていること
お友だちに合わせるだけでなく、先生の期待、親の願い、その場の空気をすべて完璧に読み取って、自分を完全に「集団の型」にはめ込んでしまう状態です。トラブルが全くないどころか、周囲からは「あの子がいると場がスムーズに回る」とまで思われることもあります。でもそれは、自分の感情のスイッチをオフにして、「求められる自分」というプログラムを必死に実行している姿かもしれません。
気持ちを楽にしてあげるにはどうすればいい?
先ほどの二つの事例にあったように、自分の気持ちや予定ではなく、相手を優先してしまう時の対処法を3つお伝えしますね。どれも子どもたちの気持ちを楽にしてあげることにつながると思いますよ。
一人の時間を大事にする
お友だちや周りに合わせすぎてしまう子は、自宅で一人の時間が楽しめているのかを観察してあげましょう。
一人の時間が楽しめているのであれば、その活動を少し広げてあげると、過剰適応する場面が減ってくると思います。
一方で、一人の時間で何をしていいかわからなくなってしまう子もいます。ぼんやりテレビを見ているだけで本当はどうしたいのかがわからないとかね。そんなときはあなたが、子どもの好きなものや興味のあることについやせる時間や環境をさりげなく作ってあげるといいですね!
例えば、好きなアイドルのイベントに行くとか、その子が自分らしく振る舞える場面をさりげなくつくてあげましょう。
アサーション
少し大きくなってきたら、アサーションを意識した話し方を伝えてもいいかもしれないですね。

アサーションとは、相手の言いたいことも聞くけれど、自分の言いたいことも伝えることができる会話の方法です。
相手も自分も尊重するような伝え方ですね。
例えば、こんな感じ。

こんな感じで、相手の話は受け止めるけど、しっかり自分は帰りたいんだという主張をする方法を身につけると、気持ちが楽になるかもしれないです。
選択肢の提示や期間を設ける
園や学校などで、周りの空気を読みすぎてしまい役割や活動を断れなかった場合には、「大変そうだけどこの子なら大丈夫かな」とは思わないでください!
そんなときこそあなたが、無理なく活動できるやり方をさりげなく提案することがベストです。
選択肢を提示して本人の希望を聞いてあげるのもよし、挑戦期間を設けて一緒に判断することもよし。

親であるあなた、支援員や先生であるあなたにしてほしいこと
「あなた」の気持ちが一番大事と伝えること
空気を読みすぎているかもしれない、自分の気持ちを我慢しているかもしれないとあなたが感じたのなら、子どもには「あなたの気持ちが一番大事」であることを伝え続けていきましょう!
子どもから相談されたら「お母さんはこう思うけど、あなたはどうしたい?」と聞く感じですね。

自分の気持ちを教えてもらうことを大事にしたいんだよって伝わるといいですよね。
自分(大人)の意見が正しいと思い込まずに、あなたにも価値観があるように子どもにも子どもの価値観があるのです。違って当然です。上から被せて話をしたり、感情的になるのではなく、まずは子どもたちの話に耳を傾けてみてくださいね。
ちなみに大人のみなさん、子どもに依存していませんか?
この子はしっかりしているから頼んでやってもらおう。なんて思ったりしていませんか?でも、もしかしたらそれは子どもを苦しめているかもしれませんね。
過剰適応つまり空気を読みすぎてしまったり、大人の顔色を伺いすぎる子は、「あ、なんか大人が困っている、じゃぁやってあげないと」「本当はやりたくないんだけど断るともっと困っちゃうだろうな」などを考え、期待に合わせた行動をしようとします。
大人が子どもに依存することで、子どもの過剰適応をさらに加速させてしまうので、注意が必要ですね。

手がかからないからといって後回しになってしまいがちです。しっかりみてあげるといいですね。
過剰適応の静かなサインに気づいてほしい
学校ではいい子だから家庭の問題が見えにくい、学校でがんばるから家でのかんしゃく、疲れてヘトヘトの現象が起きるのでしょうね…。
過剰適応の子どもたちは、他者の気持ちを汲み取れることは長所ではあるけれど、少しでも気持ちを楽にしてあげたいですよね。
この先は、先ほどお伝えした対処対策を取れるように、園や学校、ご家庭でのサインを共有しますね。
行動的なサイン
・自分の意見を言わない、言えていない
・常に誰かに同調している
・周りを常に気にしている
・一人になると急に表情が変わる
・「疲れた…」と言葉にすることが多い
など、このようなサインが行動面に現れる時があります。
心理的なサイン
・自分に厳しい
・自信がない
・イライラしている
・うつうつとしたように見える
など、心理面は見えにくい部分ですから、キャッチするのも難しいかもしれませんね。心理的なサインの子どもたちはなかなか相談できずに抱える子が多いかもしれません。
家庭との連携
さてここで、サインとはちょっと違いますが、家庭と園や学校の連携についてお話しします。
重ねてにはなりますが、どうしても園や学校で頑張る(過剰適応になる)と、家庭でかんしゃくや強い疲労感が現れることがあります。「学校ではいい子です」って言われても家では違うんだよなぁとモヤモヤしますよね。家とのギャップがあるのであれば遠慮なく先生に相談してみましょう!
支援員や先生をしている方でしたら、ご家庭の様子をしっかりヒアリングしましょう。「帰宅後の様子はどうですか?」「自宅では何かを決定したり意見を伝えることはできていますか?」など、変化や様子を見逃さないように連携できるといいですね。
まとめ
いかがでしたか?
○過剰適応とは?
○過剰適応の子どもの行動と気持ちについて
○過剰適応の子どもが無理なく自分らしくいれるための対処対策
周りに合わせすぎてしまう過剰適応や空気を読みすぎてしまう子は、本人が気づかないうちに心の電池を使い果たしてしまう危うさを持っています。
だからこそ、お家では「正解」を探さなくていい時間をたくさん作ってあげてください。わがままを言ったり、ダラダラしたり、時には「嫌だ!」と本音を漏らしたり。そんな一見困った姿も、誰にも合わせず自分らしくいるための大切なプロセスです。
悩みを抱える保護者の方や支援員の方が、ゆるめる育児(支援)で少しでも安心感と気づきを提供できたら嬉しです。
私は未経験知識0で療育、福祉業界にキャリアチェンジをしました。現場で実務を通して学びスキルを向上させてきた経験を踏まえ、知識0が知識を一つずつ増やしていく方法として役に立った書籍や事例を紹介しています。発達障がいの子どもをもつあなた、忙しくて学ぶ時間がとれない支援員さんの気づきを増やし安心できる時間を提供していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

