【支援事例】こんな行動にはこんな声かけを
こんにちは。トライ&エラーで磨いたスキルでキャリアを築いて働いている、ぴのこです。
この記事を書いている私は、「児童指導員」「就労支援員」「サービス管理責任者」の経験と資格を持つ現役支援員です。
これまで多機能型療育施設にて5年間は児童発達支援専任の児童指導員として0歳(厳密には1歳)から7歳までのマンツーマン療育と小集団療育支援に携わり、少しだけ小学生を中心とした放課後等デイサービスでの勤務経験を重ねてきました。
その後は障害者就労移行支援事業所にて勤務を開始し、主に就労支援員として精神障害、知的障害、発達障害、身体障害、難病の方の就労支援を行いつつ生活面や精神面の支援に携わっています。
これまでの経験と、粘り強さへの評価をいただき、サービス管理責任者として現在は事業所の管理とご利用者様の包括的な支援に携わっています。
そんな私が今回紹介する記事は、実際私が療育支援で行ったちょっとやめてほしいなぁと思うときの声かけの種類を紹介します。
声かけって一言でいっても色々ありますよね。
言葉のチョイスもそうですがそれに伴う表情や感情等いろいろを含めたらいろんなパターンがあると思います。
私は基本的に子どもには負荷をかけたくないですし(二次障害のリスクやそのあとの反動が来ると思うから)、怒ることや指摘、否定語の多い療育支援は目指していないので、この後の内容としてはそれ以外の声かけだと思っていただけたらと思います。
もちろん、いろんなタイプの支援方法がありますし、時には厳しいことも必要です。私も時と場合によって使い分けますので、私の思考と逆のタイプの方を否定しているわけではありません。
この記事を読むと、
・否定語以外で伝えるポイントがわかる
・子どもたちに直してほしいこと、やめてほしいことをどのように伝えるかがわかる
・正しい行動の定着を目指せる
怒りたくなるタイミングってどんな時?
事業所やご家庭で、何度注意してもやめてほしいことを繰り返す子っていますよね。
注意されることが面白くて反応遊びをしてしまっている子、怒られた事実だけしか入っておらず何が悪かったかわからないから繰り返す子、場面関係なく走り回る、跳び回る等…。
このような場面が続くと、イライラや悲しみの感情を自覚するときってありますよね。
感情は仕方ないし、当事者になると支援だ手法だ言ってても感情のコントロールが利かなくなってしまうこともよくわかります。
今回は「支援員として」の目線で工夫した声かけを書いていますので、ご自身に参考になる部分を試すなり共感していただくといいかなと思います。
こんな繰り返しがありました
例えば積み木やブロックを投げたりひっくり返す、場面関係なく走り回る、跳び回る、「やらなーい!」と言い逃走…など、「そうじゃないんだよー涙」と言いたい時も結構ありました。
ご家庭ではもしかしたら、決まった時間にゲームや遊びを終わりにできない、返事しか返ってこないなども当てはまるのではないでしょうか?
私が見てきた現場では…
療育施設で働いていると幼稚園、保育園に訪問させていただくことがあります。その訪問時や、事業所での保護者の方とのお話やかかわりの様子、もちろん同僚の支援員を見て、
子どもたちを注意する時はどうしても「〜しない」の否定語や「〜しなさい」の命令口調になってしまいがちな支援員さん、保育士さん、保護者の方が結構いるなぁと思いました。
ですが、その伝え方が続いてしまうと子どもたちも怒られた印象しか残らず、本当に伝えたいことが全く耳に入っていないこともよくあるんです。
現在大人の発達障害の方の支援にも携わって思うことは、幼少期に怒られ続けてきた方や何をするにも指摘が多かった方は、私たち支援員にも隠し事や話を遮るなどの行動がよく見られています。怒られたくないし干渉されたくないでしょうしね…。
ある意味二次障害に近いのかな…と思ったりします。
子どもたちがそうならないためにも、早いうちに正しい行動をなるべくわかりやすく子どもたちに伝えたいと思っています。
実際の声かけポイント
私は下記2点を意識していました。
行動の「前後関係」を観察する
問題行動にはなにか理由があることが多いかなと思います。(ただおふざけが終われないなどの場合もありますが…)
理由があるのに行動だけ怒られても私たちも嫌ですよね。
子どもも同じだなと思います。
ABC分析を用いて考えるとわかりやすいですね。
A:問題行動の前のきっかけ
B:問題行動
C:その結果
に当てはめて観察やアセスメント(分析)ができると気持ちに寄り添った声をかけやすかったです。
近くに行って「正しい行動を言語化して伝える」
遠くから声をかけられても私たちも気づかないですよね。子どもも同じです。
声をかけるときは近くに行き、シンプルに「実際にやってほしいことをそのまま言語化して伝える」ことをしていました。
「投げないで!」→「お片づけは近くに行って入れるんだよ」
「走らないで!」→「お部屋の中は歩いてね」
上記はよくある変換ですが、「〜しようね」などの肯定的な言葉や「〜のときは〜しようね」など、正しい行動つまり本当はこういう行動をしてほしいんだよねということをそのまま言語化するイメージですね。
否定をしないだけでだいぶ耳には入りやすいと思います。

声掛けだけでは正しい行動につながるとも限りませんので、前述したABC分析のように行動の前後や理由を探り対応を柔軟にすることが大事です。
忘れてはいけないこと!
声かけにより行動を変えてくれたら必ずほめてあげましょう。
ほめられることでいつのどの行動がよかったのかがわかりやすいですね。
また、ほめられることで正しい行動はこうなんだ、こうするとほめてもらえるのだと思い、正しい行動の定着が目指せます。
今回はこちらの書籍を参考にしました。

まとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
・否定語以外で伝えるポイントがわかる→二次障害の可能性を防ぐため
・子どもたちに直してほしいこと、やめてほしいことをどのように伝えるかがわかる→シンプルに言語化する
・正しい行動の定着を目指せる→すぐほめる
子どもに支援員目線で声をかけるって考えることがたくさんあって大変だなって思います。
ですが、支援員だからこそ感情ではなくより具体的に根気よく子どもたちと関わり、家庭での様子の変化や今後出ていく社会で生きていく力をつけられるように支援をしていきたいなと思います。
私は未経験知識0で療育、福祉業界にキャリアチェンジをして、現場で実務を通して学びスキルを向上させてきた経験を踏まえ、知識0が知識を一つずつ増やしていく方法として役に立った書籍や事例を紹介しています。療育支援に挑戦しているけど教科書通りにうまくいかない、発達の傾向がある子どもたちと関わるヒントを得たいという方へ情報発信をしていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

