【支援事例】共同注視を遊びに取り入れる
こんにちは。トライ&エラーで磨いたスキルでキャリアを築いて働いている、ぴのこです。
この記事を書いている私は、「児童指導員」「就労支援員」「サービス管理責任者」の経験と資格を持つ現役支援員です。
これまで多機能型療育施設にて5年間は児童発達支援専任の児童指導員として0歳(厳密には1歳)から7歳までのマンツーマン療育と小集団療育支援に携わり、少しだけ小学生を中心とした放課後等デイサービスでの勤務経験を重ねてきました。
その後は障害者就労移行支援事業所にて勤務を開始し、主に就労支援員として精神障害、知的障害、発達障害、身体障害、難病の方の就労支援を行いつつ生活面や精神面の支援に携わっています。
これまでの経験と、粘り強さへの評価をいただき、サービス管理責任者として現在は事業所の管理とご利用者様の包括的な支援に携わっています。
そんな私が今回紹介する記事は、実際私が療育支援で行ったきたコミュニケーションの遊びを紹介します。
マンツーマンで行う課題ってどんなことをやりたい、こんな遊びがしたいというのは思いつきますが、目的や根拠を添えることって難しいと思いませんか?
私は難しかったです。私の知識も経験もなかったからこそ、手数が少なく自信がなかったからかもしれませんが、遊びながらアセスメント(分析)をして、そこに療育的な支援も入れて…頭をフル回転させていました。
知識0、未経験で療育支援に携わる方でこういった考えの方はいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事を読むと、こんなことがわかります。
・関係性を気づく前の子どもとのマンツーマン療育の課題が見つかる
・子どものアセスメント(分析)をとる手段が増える
・子どもとのアイスブレイクの手数が増える
今回紹介するコミュニケーション遊び
前述したように、今回紹介する記事は、実際私が療育支援で行ったきたコミュニケーションの遊びを1つ紹介します。
絵本やパズルなどで共同注視を遊びに取り入れる。
みなさん共同注視を知っていますか?
とても簡単に説明すると、共同注視(ジョイントアクションとも言いますね)は、発達過程では生後9ヶ月ごろからみられてくるものです。
「自分と相手が同じものを見る」ことですね。
共同注視ができると気持ちの共有や言語の学習に繋がりやすいため、コミュニケーション目的ではなくても、私は1歳~3歳、特に他者意識が薄い子にこの課題を取り入れていました。
ではなぜ、マンツーマン療育で共同注視を取り入れたのか、その理由をお話しします。
共同注視を取り入れる理由
理由は3つあります。
①他者意識向上、言語能力向上のため
主に目が合わない、一人の世界に入りやすい、発語がない(少ない)子への遊び(課題)として導入していました。
一緒に何かを見ることで指さしに気づく、同じものを見て、物と名称が一致する、見る力がつくことで、少しずつ相手(私)を意識してもらっていました。
②アイスブレイク、コミュニケーションのため
緊張が強い子や、警戒心の強めな子に初めての一つ目の遊び(課題)として導入していました。
これは人見知りで初めての子どもだと何が好きでどんなものに興味を示すのかがわからない、純粋に緊張する私のためでもありました。
個人的にですが、初めからがちがちに目を合わせるわけではないので、お話しするにも負荷は少ないかなと感じました。私は少なかったです。
③言語理解、社会性のアセスメント(分析)をとるため
共同注視を通してお話をしている中で、年齢や特性に合わせいろんな質問をします。
「これなぁに?」「これ何色?」「いくつある?」「どんな時に使うの?」「どんな味?」…などなど、あげるときりがないですが、質問を通してその子の言語理解や質問の意図の理解がどこまでできているのか、イメージや体験したことを形容詞を含めて説明ができるのか、数の概念、発話やコミュニケーションに自発性はあるのか?などのアセスメント(分析)を行っていました。
支援結果
上記の①~③についての結果をさらりと載せます。
①他者意識向上、言語能力向上のため
目が合わず、鼻歌を歌っていつもふらふらとどこかへ行ってしまう、喃語のみで発語なしの子どもに①の目的でこどもずかん(かわいいイラストと名称がカテゴリー別に載っている本)を取り入れた結果、
もちろん初めは着席してこどもずかんを見ることすら難しかったですが、そこはふれあい遊びなども入れつつ着席。
絵本を見せ、私の指さしやおもちゃを使い視線を誘導し、一緒に指さしをしながら名称や気持ちの声かけをする。
根気よく続けた結果、遊び方に慣れてきて次第に私の指を取り自分で指さしをするように変化しました。(この段階ではまだ他者意識があるとは言えないですね、まだ指さしするおもちゃのように見られている気がします。)
ですが私が名称を言わないと私の目を見て「え?このおもちゃなんで言わないん?」みたいな目で見られていると感じました。これは私の主観ですが。
ここまでくるとやっぱり発信に対して反応を返すということが誰かと何かを分かち合うという社会性の発達に繋がっていくことが体感できますね。
なんども繰り返すことで自然とこの遊びの中に身体・口形模倣が入り、最終的に初語まで到達することができました。ちなみに初語はりんごでした。
②アイスブレイク、コミュニケーションのため
ここはみんなそれぞれに反応してくれており、初めましてでも和やかに課題に入ることが多かったですね。
③言語理解、社会性のアセスメント(分析)をとるため
いろんな質問をする中で結構みんな絵本を見ながらだとお話ししてくれることが多かったので、難易度としては低めでわかりやすいかったか…もっとひねったほうがよかったかなぁと反省ではあります。
まとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回は私が実際に支援の現場で行った遊び(課題)をご紹介しました。
共同注視を課題に取り入れると、
・社会性、言語能力向上につなげることができる
・子どもとのアイスブレイクの手数が増える⇒自分の緊張緩和にもなる
・子どものアセスメント(分析)をとる手段が増える
まだ慣れないうちや、私のように未経験知識0でキャリアチェンジをした支援員のみなさんや、現場経験がまだ少ない支援員さんにとってはマンツーマンの課題はプレッシャーもあり、目の前の子どもの課題に適した遊び(課題)を提供しなければならないと焦ったり追い込まれたりしませんか?
今回の私の事例が現場で頑張る支援員さんのヒントになれたら幸いです。
私は未経験知識0で療育、福祉業界にキャリアチェンジをして、現場で実務を通して学びスキルを向上させてきた経験を踏まえ、知識0が知識を一つずつ増やしていく方法として役に立った書籍や事例を紹介しています。療育支援に挑戦しているけど教科書通りにうまくいかない、発達の傾向がある子どもたちと関わるヒントを得たいという方へ情報発信をしていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

