【本紹介】愛着障害について
こんにちは。トライ&エラーで磨いたスキルでキャリアを築いて働いている、ぴのこです。
この記事を書いている私は、「児童指導員」「就労支援員」「サービス管理責任者」の経験と資格を持つ現役支援員です。
これまで多機能型療育施設にて5年間は児童発達支援専任の児童指導員として0歳(厳密には1歳)から7歳までのマンツーマン療育と小集団療育支援に携わり、少しだけ小学生を中心とした放課後等デイサービスでの勤務経験を重ねてきました。
その後は障害者就労移行支援事業所にて勤務を開始し、主に就労支援員として精神障害、知的障害、発達障害、身体障害、難病の方の就労支援を行いつつ生活面や精神面の支援に携わっています。
これまでの経験と、粘り強さへの評価をいただき、サービス管理責任者として現在は事業所の管理とご利用者様の包括的な支援に携わっています。
さて、私が今回紹介する記事は、
【「愛情の器」モデルに基づく愛着修復プログラム」】の書籍紹介。
・愛着障害という言葉は知ってるけど何かわからないor説明できない
・保護者へのフィードバック中にやけにテンションが上がりすぎる子
・保護者が来ると保護者への他害が激しくなったり、療育中も他害が出てしまう子
・絶対苦手だろうなと思う大人に対しても距離感をかなり詰める子
などなど
私はこの本を、自分がロールモデルにしていた先輩からいただきました。
この仕事をするまで愛着障害という言葉を聞いたことがなかったので興味が一気にわきましたが、ふたを開けてみればまぁ難しい(笑)
・【「愛情の器」モデルに基づく愛着修復プログラム」】の本のざっくりとした概要
・未経験知識0の支援員が読んでみて感じたこと(本選びのヒントになると嬉しいです)
発達障害と似たような行動が出てくる愛着障害。でも似ているようで違っている。
このような自分の中で出てきた疑問や支援の困り感をこの本で理論から学ぶことができますよ。
ただ、すごく情報量が多いので、今回は概要や未経験知識0でチャリアチェンジした私の目線でざくりとまとめてみました。
今度章ごとに概要をまとめようかなと思っています。
概要
みなさんは日々支援に入る中でこんなことを考えたりはしませんか?
・不適切な関わりをした覚えはないのにうまくいかない
・発達の診断があり支援方法を実践しているが効果がない
・学校では問題があるのに家では問題がないと受診してくれない
・発達が疑われたが発達ではないと診断された
・指摘するとかえって問題行動が激化する
・わけがわからない暴力行為
など、上記に挙げたのはほんの一例ですが、こういった悩みから指導困難な子どもへの支援の困難性とその相談・助言のニーズが高まっているそうです。
私も上記のような事例は耳にしたことがありますし、私自身も悩んだこともあります。
こういった行動や言動、うまくいかないなぁと思うと支援する側としても困ってしまうし支援に入ることが少し億劫になってしまったりしませんか?
この本は、愛情をただ注ぐだけではなくそれを受け止め蓄える「器」が子どもの中に育っているかどうかが重要であるという理論が書かれ、発達障害と愛着障害の特徴や見分け方、愛着修復に向けて具体的なステップが書かれています。
また、筆者の米澤先生が現場で実感した現場でよくみられる愛着と愛着障害についての誤解を紹介しつつ愛着形成と愛着障害への正しい理解に繋げたいという思いがあるそう。正しい理解が支援に必要ということですね。
この本における愛着障害とは?
愛着障害とはボウルビィが提唱した概念で、「特定の人に対する情緒的きずな」のことだそうです。
この本(著者の米澤先生)は、愛着障害の本質を「親から愛されなかったこと」そのものではなく、「注がれた愛情をためておくための器が壊れているまたは機能していない状態」と表しています。
器に問題があると注がれた愛情や安心が蓄積されなくて不安などが強くなってしまうと言うことですね。
ですが、適切な関わり(愛着修復プログラム)により何歳からでも「器」を作り直すことは可能だと定義されています。
大切なこと
・危機的場面での確実な避難場所としての安全基地機能である
・危機がない時にもいつでも逃げ込める安全基地を感じつつ外界でも探索をするという探索基地機能の側面がある

安全基地(母)から少しずつ外へと世界を広げていくみたいな話は聞いたことがある方もいるかもですね。
愛着障害にもたくさんの定義があります。読んでみてもかなり字面だけでは難しく感じました・・・。
この本は前半部分がこういった理論の話がブワーと書かれており、専門用語も多く少し読みにくい印象でしたが、1/4位読み進めていくと事例も織り交ぜつつもっとわかりやすく説明が始まるのでなんとか乗り越えて読んで欲しいと感じます。
次は実際に読んでみて、愛着障害を学ぶ上で共感、なるほどと思ったところを紹介します。
未経験知識0でも共感し、参考になった部分
子どもとの関わりについて、「かかわった時間が重要なのではなく、どうかかわったのか、子どもがどう受け取ったのかが重要である。一緒にいても仕事を目の前でするなどは親がいないことより親が目の前にいるのに心ここにあらずの状態であると感じることである。だから母が就労しているからといって子どもに悪影響を与えることではない」
この文を読み、私はとても共感できました。私の事例ですが、私も母が就労状態であったので毎日ずっと一緒かと言うとそうではなかったです。ですが、私が安心して外で活動していたり、母に話そうと思うようになっていたのです。それは思い返せば母は私の前で仕事はしていないし、限られた時間の中でも会話や遊びを大事にしてくれていたことが頭に浮かびました。
今もまさに働きながら子育てをしているお母さんはいるのではないでしょうか。それで周りの人に嫌なことを言われて落ち込んでしまうこともあるのではないでしょうか?でも、受け取る器の状態は置いといても、子どもとの愛着形成に関してはかかわり方で変わっていくものなので、子どもと向き合う時間を大事にできるときっと子どもも安心できていると思います。
人間関係の居場所支援。本人の捉え方を認めてくれる人、一緒に好きなことをする時、そばにいるだけで何もしない相手。
私はこの支援に共感し、こんなふうな支援員になりたいと考えました。
自分が子どもの立場だったらこういう大人がいると安心するだろうな、子どもたちが普段、幼稚園保育園や療育中にたくさん頑張っていることを考えると安心して逃げ込める場所(人)でありたいなと思いました。
実際、集団遊びや空き時間、待機時間では上記のような何もしないけど困ったら声をかける、介入しすぎないが本人の遊びに関わるものを提供していくなどのかかわりを意識していました。

など、他にもありますが長くなるので今回は2つのみにします。
読み進めると発達障害との違いの見分け方、発達障害の特徴や事例が載っており、愛着障害と関連しながら読むことができるのではないかと思います。
一方で、個人的な感想ですが、前述した通り内容としてはとても難しいと感じました。初めはもう少しわかりやすい書籍で大枠をとらえ、理論を学ぶ際にこの書籍を手に取れるといいかなと思います。(あくまでも個人の意見ですが)
まとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
・【「愛情の器」モデルに基づく愛着修復プログラム」】の本のざっくりとした概要
・未経験知識0の支援員が読んでみて感じたこと(本選びのヒントになると嬉しいです)
愛着障害はとても深くてとても興味深い分野だと私は感じています。
今回紹介した【「愛情の器」モデルに基づく愛着修復プログラム」】は一度で読もう、一度で理解しようと思うと大変難しいと思います。
私のように知識0の場合はどこかで学んできたわけではないので、まずは本に書かれている専門用語などを馴染みのあるものにしていくところからが必要かと思います。
今度は章ごとにまとめて自身のアウトプット、知識の定着と整理にも記事を書いていこうかと思いますので、お付き合いいただけますと幸いです。
私は未経験知識0で療育、福祉業界にキャリアチェンジをして、現場で実務を通して学びスキルを向上させてきた経験を踏まえ、知識0が知識を一つずつ増やしていく方法として役に立った書籍や事例を紹介しています。療育支援に挑戦しているけど教科書通りにうまくいかない、発達の傾向がある子どもたちと関わるヒントを得たいという方へ情報発信をしていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

