【転職体験談】療育の現場で児童指導員が感じるやりがい
「周りに発達障がいっぽい人がいるから勉強してみたい」「異業種に勤めているけど子供に関わる仕事がしてみたい」と思っている方は意外といらっしゃるのではないでしょうか。
知れば知るほど実際に書籍だけではインプットはできてもアウトプットができない、せっかくならサポートを必要としている方の役に立ちたいと考えることはありませんか?
この記事を書いている私は、高卒から接客販売業計3年、医療事務計3年、児童発達支援事業所計4年、就労移行支援事業所3年目突入と、キャリアチェンジを3回とアルバイトやWワークを含めると転職を16社経験しています。
全てが対人の仕事であり、特に対人支援は長く情熱を注いでおり支援した方は子ども大人かかわらず約300名。
就活に関する書類作成のコツや対人支援職においての自分の守り方には経験は積んできている方だと思っています。
この記事では、未経験知識0の私が興味の赴くまま療育支援員にキャリアを変えた事例をもとに、異業種から児童指導員に挑戦してみたい方に向けて「療育の現場で感じる児童指導員のやりがい」について解説していきます。
○児童指導員とはどんなお仕事か
○療育支援、児童指導員は何にやりがいを感じるのか
○異業種のスキルは児童指導員の何に活かせるのか
この記事がヒントになり実際の現場のやりがいを知ると、挑戦したい気持ちの整理ができ、その結果子どもたちからたくさんの刺激をもらい自他共に成長できる環境で活躍することができますよ。
やりがいがあるから挑戦できる
この記事を読んでくださっているあなたは、なぜ異業種から児童指導員に興味を持ったのでしょうか?私は精神科で医療事務に勤めている時に発達障害の概要を知り、保育士の母の影響で子どもの発達や療育支援に興味を持ち、思い切って飛び込みました。
キャリアを3回変えてきて思うことは、やりたいこと、挑戦したいことはとことんやってみたらいいと思うということ。

挑戦するといってもお金や生活面は別の話・・・。挑戦するための準備は各自でお願いします。
ただ、何も知らない状態で始めることは不安だしこれまで築いてきたキャリアを変えて新しい世界に飛び込むことはとても勇気が必要ですよね。私はその不安をWワークで児童指導員のアルバイトをして解決し、その時の成長に繋がった経験やわくわくした気持ちがやりがいとなり最終的には一歩を踏み出す勇気となりました。
事前に体験して挑戦することは現実的ではないと思うので、(私も会社に内緒だったのでヒヤヒヤしてました)この記事が児童指導員へキャリアを変えようとしているあなたの参考となればいいなと思います。
児童指導員は障がいのある子どもの自立と成長をサポートするお仕事
児童指導員はどんな仕事内容なの?
児童指導員は、障がいのある子どもたち一人一人の悩みや特性などに合わせた支援を行い自立と成長を支援するお仕事です。遊びや日々の関わりの中でアセスメント(分析)を行い目標を立てます。

立てた目標をもとに、「この子は発語がないけどなにが要因かな?運動機能かな?言語理解がまだできていないのかな?などを考えて支援を行うということですね。
ご本人だけではなくご家族とも密に関わっていきたいところ。子どもたちも頑張っていますが、それと同時に毎日子どもたちを支え守っていくご家族もとても頑張っている。辛いことも悲しいこともあると思います。そんな時に私たち児童指導員がご家族にも寄り添い時には気持ちの吐き出しを聞き、気持ちの整理、不安の解消などのサポートもさせていただきます。
関係機関とも連携を図っていきます。よく耳にするのは幼稚園や保育園に訪問し、普段の様子から助言や療育支援へ活かしていく取り組みです。比較的療育の事業所は大規模ではないことが多いので、訪問に行ってみると私たちが普段は知らない様子が見れます。こうして、関係機関とも連携を図りながらチームで子どもを支えるお仕事でもあります。
日報や支援記録、そのほか事務作業などもありますよ。
幼稚園の先生や保育士さんとなにがちがうの?
どれも子どもに関わる仕事ですが、「場所・誰を・どのような目的で」働いていくのか?という違いがあります。
| 幼稚園の先生 | 保育士さん | 児童指導員 | |
| 場所 | 幼稚園 | 保育園 こども園 | 児童発達支援事業支所 放課後等デイサービス など障害児施設 |
| 誰を | 3歳〜就学前 | 0歳〜就学前 | 0歳〜18歳 |
| 目的 | 遊びを中心として 教育を行う | 保護者に代わって 生活全般のサポート | 支援や配慮が必要な こどもをサポート |
幼稚園は学校という位置付けになるので、幼稚園の先生は主に「教育」の視点から子どもたちをサポートしていきます。
保育園では保護者の方に変わり日常生活(食事、睡眠、排泄など)をサポートしていくお仕事です。乳児からが対象になるため、発達段階に応じたケアが必要とされています。
児童指導員の対象となる子どもは主に障がいのある子どもたち。日常生活や社会生活でより過ごしやすく、自立と成長をサポートするお仕事ですね。
やりがいは自分も相手も成長が実感できること
子どもの成長を見ることができる
純粋に嬉しい
自分が学んできた内容や子どもに向き合い分析し考えて支援をした結果、「〇〇ができるようになりました!」とご家族から報告をいただくとすごく嬉しい。マンツーマンで遊んでいるときも「あれ?いつもより〇〇上手にできているのでは・・・」などを実感することができると「これでよかったんだな」「頑張って考えてよかったな」思います。ご家族に報告し一緒に確認して、ご家族も驚いている姿を見るとこの家族の役に立ててよかったなとそれもやりがいの一つ。
貢献感を得られる
たまに幼稚園や保育園(以下、園)の運動会や発表会の練習を臨時で依頼されることがあります。そんな時は私たちの出番。日頃の様子から「運動会の縄跳びの練習をしてほしい」「発表会のダンスの練習をしてほしい」などご家族からの依頼に対して子どもの何が難しくてつまづいているのかを考え支援を行います。
「自信がなくて・・・」「間違えることがいや・・・」「見え方の問題でどこをどう動かすのかわからない・・・」など、アセスメントした結果を支援に活かして私たちが協力できることはたくさんある。要因を考え一緒に頑張って、報告をいただけた時には貢献感を強く感じました。
考え続けることがやりがい
アセスメント(分析)をして実践していく
私はこの繰り返しにとにかくやりがいを感じていました。子どもたちの日々の成長や考え方は大変興味深い。私は「なぜこれができてこれは難しいのだろう」「なぜ座位が保てないのだろう」など「なぜ」を考えて思考を巡らせることがとても楽しくやりがいを感じます。
もちろんうまくいくことだけではないですし、なんならうまくいくことは全体の半分もいくかわかりません。でも考えることがとにかくやりがいとなっていました。それと連動して先輩、同僚と意見交換や違う視点でのアセスメント(分析)を聞くとその分自分の知見も広がってこれがまたさらに楽しい・・・。
現在は大人の支援を行なっていますが、大人を対象にしても変わらずこの気持ちは持っています。きっと、児童指導員や療育支援などに興味を持つ方は私と同じ気持ちの方も多いのではないでしょうか。

うまくいかない時はもちろん落ち込むのでそんなときこそ先輩や同僚を頼れるといいですよね。私はロールモデルにしていた先生方に頼りまくりでした。
自分の成長が実感できる
他の児童指導員の方と意見交換をする場面が多くあります。この意見交換こそが自身の成長に繋がります。支援は主観や一人の視点だけで考えるよりもいろんな意見を出し合うことでより質の高い支援を提供することができるのです。
①意見交換をすることで自分と異なる視点での意見を知る
②自分の視野が広がる
③アセスメント(分析)の視点が増える
④考える幅が広がる
⑤実際の支援に取り入れられる手数が増える
⑥自然と自分が成長が見込めるということ
私は①〜⑥のように考えており、それがやりがいに繋がっていました。
子どもと保護者と信頼関係を築ける
支援や関わりを通じて子どもから嬉しい報告を受けたりご家族からありがとうを言われたりするととっても嬉しいですよね。こういった報告をしたいと思ってもらえることは信頼関係が築けているという証拠でもあります。
自分のスキルや経験が児童指導員でも活かせる
幼稚園の先生、保育士さん
学んだことの全てが活かせると思います。特に発達の目安を知っており多くの子ども達をみてきた強みは最大の武器になると思います。
発達の目安がなぜ武器になるのかというと、「だいたいこのぐらいの年齢の子はこういうことができるようになる」という知識があるので、支援をする子どものつまずきに早く気づくことができるのだと思います。また、手遊びや読み聞かせ、工作など、これまでやってきたことが療育の現場では微細運動や集中力の向上などさまざまな目的で活かすことができます。
幼稚園、保育園という集団の中で活躍した経験はきっと集団療育の場でも役立つはず。リトミックや運動療育、そのほか集団療育をメインにしている事業所もあるので、あなたの経験で培った手法(注目の集め方や喧嘩の仲裁など)が活かせると思います。
大人の福祉職(高齢者福祉職や障害者福祉職など)
大人の福祉職のあなたは家族支援、保護者支援でこれまでの経験や知識が活かせると思います。療育支援は子どもだけではなくご家族の困りごとを聞いて対応していくこともお仕事の一つ。これまで利用者さんに寄り添ってきた気持ちや傾聴力、さまぜまな制度の理解と提案はきっとご家族の力になると思います。
また、これまで関わってきた利用者さんの様子から逆算し、「大人になったらこういうところで苦しくならないように子どもの頃にこういう力を伸ばせるといいな」と考え支援に活かせると思います。

私も今は障害者福祉職に就いていますが、仕事をしながらそんなことを考える日々です。
大人の福祉職の特徴として忘れてはいけないのが他職種連携。主治医や計画相談員、担当ケースワーカー、場合によっては言語聴覚士や作業療法士、理学療法士、利用者さんの周りの方をあげると結構でてくるかと思います。こうした他職種連携は子どもの福祉も同じですね。密な連携でチームで支えていく。支援する中でとても大事だと思います。
事務職
全く違う職種業種だから活かせることがないと思いますか?そんなことはありません。事務職で培った情報を整理しまとめる力は事業内の事務作業で活躍できると思います。福祉事業所も行政機関への書類の不備があっては請求ができないですからね。
また、実際の子どもと関わる際に気づいた行動の変化や一日の様子を、業務上自然と行なってきていた数字や事実をベースとして客観的な事実を言語化できるあなたのスキルは客観的で論理的な報告などは専門性の高い支援計画、ご家族からの信頼度も高まると思います。
接客販売・サービス業
さまざまなお客さんと関わってきたあなたのコミュニケーションスキルは、子どもや保護者の方と接する際に活かせますね。また、相手の意図を汲み取り提案していく力、笑顔で明るい雰囲気づくりができるスキルは誰でもできることではありません。実はこういったスキルは福祉の現場でかなり求められるのです。
など、他にも職種や業種はたくさんありますが私はこんな感じで、あなたの持つ経験やスキルを児童指導員として活かせるのではないかなと思います。

私のスキルは傾聴し思考と情報をまとめること。あなたがもし児童指導員に挑戦したいけど自分の強みがわからない、書類にどのようにまとめたらいいのかわからない、こんな不安があればいつでも助けになれたらと思います。
インスタグラムのDMやブログのコメントなどお待ちしています。
まとめ
さて、今回は以下の内容を発信していました。
児童指導員とは障がいのある子どもたち一人一人の悩みや特性などに合わせた支援を行い、不安や悩みを抱えるご家族に寄り添い他職種連携などにより子どもの自立と成長を支援する、お仕事。
やりがいとは自分も相手も成長できる場所、それが実感できること。頑張ったことに対して信頼関係の構築や自身のスキル向上が達成感や貢献感となる。
あなたが身につけたスキルやこれまでの経験は児童指導員でも活かせる場がある。
現在、異業種から児童指導員に挑戦してみたい方、児童指導員1年目の方などの参考になれば幸いです。
私は未経験知識0で療育、福祉業界にキャリアチェンジをして、現場で実務を通して学びスキルを向上させてきた経験を踏まえ、知識0が知識を一つずつ増やしていく方法として役に立った書籍や事例を紹介しています。療育支援に挑戦しているけど教科書通りにうまくいかない、発達の傾向がある子どもたちと関わるヒントを得たいという方へ情報発信をしていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

