療育施設で働く児童指導員の【リアルな一日のスケジュール】
経験したことがないお仕事の一日のスケジュールって気になりませんか?それが今挑戦しようとしているお仕事だったらもっと気になりませんか・・・?
今回はそんな「初めて療育施設で働くけどどんな風に一日を過ごしているの?」「児童指導員に興味があるけど今のライフスタイルや調整に悩んでいる」など、挑戦したいけど今のライフスタイルが変わってしまうかな、どう調整したらいいか悩むなど漠然とした疑問があるあなたの参考になるよう、実際の行動面だけではなく思考の整理気持ちの切り替えについて、実際に4年間経験した私のスケジュールをお話しします。
この記事を書いている私は、高卒から接客販売業計3年、医療事務計3年、児童発達支援事業所計4年、就労移行支援事業所4年目突入と、キャリアチェンジを3回とアルバイトやWワークを含めると転職を15社経験しています。
全てが対人の仕事であり、特に対人支援は長く情熱を注いでおり支援した方は子ども大人かかわらず約300名。
就活に関する書類作成のコツや対人支援職においての自分の守り方には経験は積んできている方だと思っています。
この記事では実際に療育施設で勤務経験のある私が、実際やってみてよかった時間の使い方や忙し中でも家事と仕事を効率よく両立できる行動や思考について解説します。
○児童指導員の業務タスクの内容
○タイムスケジュールの一例
○児童指導員の自分とプライベートの両立(行動と思考面)
これらを事前に知っておくと、それぞれのライフステージやプライベートを鑑みながら、児童指導員として働く準備や、心身ともに健康を守りながら活躍することができると思います。
児童指導員の一日の業務を洗い出してみよう
個別療育施設と集団療育施設の業務洗い出し
まず、療育施設には大きく分けて個別療育施設と集団療育施設の二種類があります。私はほとんどの経験を個別療育施設で過ごしてきたので、集団療育施設についてはそこまで詳しくないですが、アルバイト先は集団療育施設だったので、そのあたりを参考にしながらご紹介していきます。

上の図は、私が過去に所属していた療育施設をもとに、どこでもやっていた毎日のルーティン業務をピックアップしています。
他にも個別支援計画の作成、面談記録の作成、支援記録の記入、イベントの準備、教材おもちゃの消毒、ルーティンではないですがいろんな業務があります。
解説と経験談
この先は上図の項目をピックアップして解説を入れていこうと思います。
個別療育、集団療育#2どちらもミーティングで子どもの情報共有や予定の共有を行います。この時間では誰がどの子を中心に見るのか、直近の健康状態はどうだったのか、ご家族からなにかご要望はあったのか、事務処理で必要なものの共有、あとはその日の支援で何を目的にどんな課題を提供しますよという共有を行います。
個別療育#3その日、自分が担当する子どもたちにあわせて課題を考えて教材の準備を行います。どこの施設も3コマ〜5コマ(※コマ=時間枠、1コマ約60分〜約90分分)程度あると思います。全てのコマに入る時もあれば空きコマ(空き時間)ができる場合もありますね。

ひまるのちょっとした工夫
その日の朝に3コマ分準備できると、隙間時間に慌てたりしなくて済みます。支援記録を書く時間に充てるなど残業回避術にも繋がるのです。
一つのおもちゃで複数の遊び方や課題へのアプローチができます。事前に「〇〇の課題と□□の課題はの△△の教材を使おう」などあらかじめ組み立ておくととっても楽。
空きコマがある時も同じようにしておくと、空きコマ数十分の間に事務作業ができるのでこれもまた残業回避術!
集団療育#4では、子どもたちがきたら自由遊びをしていることが多かったですね。また、自由遊びだけではなく、リトミックや運動療育、クッキング、外出なども取り入れる療育施設も多いと思いますよ。
集団療育#5集団療育では約2時間〜約6時間と、曜日やご家庭の都合によってお預かりの時間が異なります。午後までいる場合はおやつが出るところが多いです。おやつも一日いくらまでを計算しながら提供しますよ。

大袋のお菓子の金額÷総個数=一個当たりの金額
一個あたりの金額を数種類足して一日の合計金額を出します
集団療育#6送迎をする場合があります。特に放課後等デイサービスと併設している(以下、多機能型施設)場合は小学生以上のお兄さんお姉さんと一緒にご自宅までお送りします。受け渡しの際に軽くフィードバックをします。
実際に個別療育と集団療育どちらも経験してみて、支援形態によってご家族のフィードバックに対するニーズが異なる印象。
個別療育→じっくりフィードバックを聞きたい、質問したい
集団療育→スムーズな受け渡し希望、フィードバックは短い方が助かる
という印象でした。

ひまるの失敗
集団療育でも丁寧なフィードバックを意識しすぎて長くなってしまい、「受け渡すだけでいい」「問題がなければフィードバックはいらない」とご指摘をいただきました。
これもご家族のニーズを汲み取れていなかったゆえの失敗ですね・・・汗
タイムスケジュールの可視化をしてみよう
雇用形態と勤務時間
療育施設では正社員、パートタイムなど雇用形態の選択肢を設けてくださる施設が多いです。
実働は8時間となっているところが多く、多機能型施設だと営業時間が長くなると思いますので、時間帯もシフト制で管理されていることも。パートタイムだと週5日以下でも勤務されている方もいらっしゃいました。
支援時間の一例
個別療育では約1時間〜約90分のなかで支援を行うことが多かったです。また、個別療育の中でも小集団療育を行うパターンもありましたので、私の場合は机上課題(マンツーマン)45分、小集団プログラム45分の施設でした。
下図は、私が実際に経験していた個別療育施設での朝から夜までのスケジュールです。

こんな感じで、児童指導員の一日を過ごしていました。少し隙間時間が生まれていることが伝わりますか…?
仕事とプライベートの両立は「効率よく」「隙間時間の工夫」「残業回避」が大事
私たち児童指導員や直接支援に携わるお仕事の方は事務作業や自分の業務に時間を割くことが難しいです。上の図だとミーティングが終わってから15分やコマの間とかが隙間時間として見えてきますね。そこで収まらなければ残業も視野に入れなければなりません。
ですが私は残業はなるべくしたくはない。だから効率よく仕事をこなす必要があります。
家に持ち帰りをしようにも、ものによっては個人情報の観点からやってはいけない、プライベートとの区別がつかなくなる、それなら残業しないと…。そんな現象が起きて結局は、「あれ、なんでこんなに頑張っているんだろう…」と急に目的を見失いやる気がなくなってしまうのです。
そうなると自分に余裕がなくなってしまいますよね。この先は私が実際にやっていた対処対策をご紹介します。
朝は一日の中で一番頭がクリアな時間帯と言われています。その時間をダラダラと過ごしてはもったいない。頭がクリアなうちに個別支援計画の方向性を考えたり実際に作成していくなど、考える事務作業を入れていました。
そうすると、疲弊した頭で夜考えるより何倍も早く仕上がり質の高いものが完成しますよ。
できる方とできない方分かれると思います。私はできなかったけど特訓してできるようになったタイプです。
メモをとっている間に子どもの行動が変化してしまう、表情を見逃すなどが発生します。また、メモに頼り切ってしまうといざ支援記録を書くときに「あのメモどこだけ?何個できたんだっけ?」など、探す一手間がかかってしまって効率が落ちます。
具体的には、子どもや状況から目を離さない。映像で残すことを意識して振り返る際に頭に残した映像を脳内で再生していくイメージですね。
まだ入社したての一年目のあなたから、効率的にいきましょう!と発信することは難しいですよね。ここはぜひ管理者の方に頑張っていただきたい。
ですが、あなただけでも要点をまとめ簡潔かつわかりやすく情報共有することでも残業回避につながると思います。
大事な内容や議論こそ、しっかり時間をとって気合を入れてやるなどメリハリをつける方がいいと思いませんか?
転職される方は、前職の経験などから「前職は時間決めて効率化を図ってましたよ、うちもやってみますか?」など提案することはできそうですね。
でもここは私としては管理者の方に頑張って欲しい(笑)私が管理している事業所では私から「何分までに終わらせますよ」「決まらない、わからないなら次回の宿題」などダラダラミーティング回避をしています。
など、残業回避をして家族との時間、自分時間を大事にして心身ともに健康で支援に携わりましょう。
心身の健康には行動と思考の切り替えが大事
生活が支援でいっぱいになってしまう危険性
その日の支援でうまくいかなかったことを、ずっと引きずってしまうことはありませんか?また、お買い物に行ってもSNSを見ていても仕事に関わるものを積極的に見に行ったりしていませんか?
支援員を始めてすぐは、あれもこれも気になる、参考になりそうなどの気持ちからプライベートにまで支援を持ち込んでしまいがちですよね。
悪いとは言いません、ただ、四六時中そんなに熱意いっぱいでずっと支援のことを考えていると気付かぬうちに疲労が溜まってしまい休んだ気がしなくなってしまいます。ぜひ、児童指導員をはじめたばかりのあなたもプライベートや趣味など何かに没頭したり楽しめる時間を設けてリフレッシュしてくださいね。
マイナスなことからの切り替えができない
先ほども少し載せましたが、多かれ少なかれどんなに丁寧に支援をしていてもご家族からご指摘をいただくことはあります。それだけではなく、子どもたちとの関わりがうまくいかず悩むことだって多い。
こういったマイナスな出来事をずっと引きずってしまうと、心が重くなってしまい次に支援に入る時がすごく怖くなる。それだけではなく、私たち児童指導員がマイナスな気持ちを持っていると子どもやご家族に伝わってしまうと私は思います。
そんな時こそ、先輩指導員さんや同僚に相談し同じようなマイナスな出来事に対してどう乗り越えたか相談する、または間に入ってもらうなどあなた自身がヘルプ発信をして抱え込まないことが大事です。

療育支援は肉体労働、精神労働どちらもあると言われています。とても楽しい反面負荷もかかりやすいお仕事です。自分のことも守ってあげましょう。
今日はここまで!を決めておくとプライベートが充実する
ここまでいろいろお話ししてきましたが、結局考えないようにしても考えてしまうものなんですよね笑
なので私の場合は強制的に思考切り替えポイントを作ってました。切り替えが上手にできると推し活も力が入りますし、友達とも仕事以外の話ができる、お買い物も自由に好きなものを見て回れる、何よりリラックスして過ごすことでプラベートがより充実すると思います。
私は自宅最寄り駅までは支援、仕事のことを考えてもOK、でも最寄り駅についたら一切考えない。動画や音楽を聴きながら思考を切り替えSNSもなるべく自分の趣味に近いものを見るようにしていました。
これはこの療育支援や児童指導員以外にも言えると思います。私の友人は職場のドアを出たらもう考えないことにしているそう。
もしかしたら誰しもが自然とやっていることかもしれませんが、支援に真剣な方であればきっと通勤中も家の中でも仕事が頭から離れないはず。考えることが悪いのではありません。就労移行支援事業所に勤めるようになり、セルフケアやリフレッシュの大事さを学び実感しているからこそ、頑張るあなたに届けたい内容です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は以下のテーマでお話ししてきました。
○児童指導員の業務タスクの内容
○タイムスケジュールの一例
○児童指導員の自分とプライベートの両立(行動と思考面)
今回は一日のスケジュールをもとにして、児童指導員が実際どのように一日を過ごし心身の健康をどう保つのかをお話ししてきました。
一日のスケジュールだけを知っても、いざ療育施設に入社するとイレギュラーや業務時間外の活動も多いです。
肉体労働、精神労働のどちらにも該当するこのお仕事では、自分を守り自分に優しくしてあげることが大事。そうすると心の余裕が生まれ支援の質も向上しますよ。
今、児童指導員を目指している、児童指導員になって一年目のあなたにとって、この記事が少しでも参考になれると嬉しいです。
私は未経験知識0で療育、福祉業界にキャリアチェンジをして、現場で実務を通して学びスキルを向上させてきた経験を踏まえ、知識0が知識を一つずつ増やしていく方法として役に立った書籍や事例を紹介しています。療育支援に挑戦しているけど教科書通りにうまくいかない、発達の傾向がある子どもたちと関わるヒントを得たいという方へ情報発信をしていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

